旧NISAで購入した株や投資信託、非課税期限がきたらどうする?

投資・資産形成

こんにちは、まめこです🫛

2024年からスタートした「新NISA」。投資枠が大幅に拡大し恒久化されたことで、これから資産形成を進める人にとって大きなチャンスになりました。

新NISAの非課税期間は無期限ですが、以前の旧NISAには期限があります。
そこで気になるのが「旧NISAで購入した株は期限がきたらどうなるの?」という疑問です。

本記事では、2020年に旧NISAで株式投資を始めた私が2024年に初めての非課税期限を迎えた時の実体験をベースに

  • 旧NISAの非課税期間が終わったあとの株はどうなる?
  • 新NISAに移すことはできるの?
  • 注意点はある?

という疑問について解説します!

旧NISAの非課税期間とは

旧NISAでは、一般NISAには5年、つみたてNISAには20年という有効期限があり、期限が来ると自動的にその時の時価で特定口座(課税口座)に払い出されます。

  • 例えば旧NISAで1000円で購入した株がその時に1500円になっていたとしたら、取得単価1500円の株として特定口座に移ります。
  • NISAで運用していた間の、この500円の利益に対して税金はかかりません。
  • 特定口座に移った後にもらう配当金や、売却時の利益に対しては税金がかかります。

そのため、非課税のまま運用を続けたい場合は新NISAに移す必要があります

旧NISAの期限は4年後の年末にやってくる

私はこの一般NISAの5年という期限を「きっちり5年間」(例えば2020年8月取得なら2025年8月まで)だと思っていたのですが、実際は「買った年から4年後の年末」が期限だと知り、昨年末に慌てることになりました。

つまり2020年中に購入した株は、4年後2024年の年末が期限になります。

こりん
こりん

ん?じゃあ5年間じゃなくない?

まめこ
まめこ

例えば2020年の年初に買うと2024年末が期限で約5年間になるよね。だから最大約5年という意味みたいだよ

そのまま新NISAに移すことはできるの?

では「旧NISAの非課税期間が終わる前に新NISAに移したい!」という時はどうすればいいのでしょうか?

結論から言うと、旧NISAからそのまま新NISAに移すということはできず、期限が来る前にいったん売却してから新NISAで買い直すという形になります。

旧NISAの株を新NISAで買い直すには

旧NISAで持っている株や投資信託を、期限内に一度売却してから新NISAの枠を使って買い直す具体的な流れを解説します。

  • 旧NISA分を先に売ってからでないと買い直し資金が足りない場合は①〜③へ
  • 旧NISA分を先に売らなくても資金に余裕がある場合は①〜③を飛ばして④に進んでください

① 非課税期限内に旧NISAの商品を売却する

  • まずは旧NISA口座で保有している株や投資信託を売却します。
  • 売却益が出ても、旧NISA期限内での売却なら非課税なので、税金はかかりません。

② 売却代金を新NISA口座で使えるようにしておく

  • 同じ証券会社であればそのまま使えるケースが多いですが、証券会社によって操作の手順が異なるので確認しておきましょう。
  • 売却代金が使えるようになるまで数日かかる場合があるので注意が必要です

③新NISAの投資枠で買い直す

  • 投資信託の場合は売却後に同じ商品を売却額と同じ金額で注文します
  • 個別株の場合も同じ金額で指値注文、または成行注文を出します。
  • 同じ金額で買えるとは限らない点に注意

④ 資金に余裕がある場合の買い直し方

  • 投資信託の場合は同じ金額で売り注文と買い注文を出します
  • 個別株の場合は売りと買いで同時に成行注文を出す
  • もしくは売りと買い、同じ金額で指値注文を出します

買い直す際の注意点

売却から買い直しの間の値動きリスク
→ 売却してから買い直すまでに価格が上がったり下がったりする可能性があります。タイミングには注意が必要です。

新NISAの投資枠を消費する
→ 買い直した分は新NISAの枠を使います。すでに他の商品を買っている場合、枠が足りないこともあるので事前にチェックしておきましょう。

実際にやってみるときのチェックポイント3選

まめこ
まめこ

「旧NISAから新NISAに移したい!」と思ったら、まず次のポイントをチェックしてみてね

1. 売却タイミングを考える

  • 価格が大きく動く局面では、売却と買い直しの間に差が出やすいです。
  • 長期で持つ前提なら、タイミングや株価にこだわりすぎないのも一つの方法。
  • 優待株の場合、銘柄によって保有条件があるのでチェックしておきましょう。先に買ってから売るようにすると安全です。

2. 新NISAの投資枠をチェック

  • 成長投資枠:年間240万円
  • つみたて投資枠:年間120万円
  • 現在どのくらい枠を使っているのかを確認し、買い直す余裕があるか見ておきましょう。

3. 同じ商品が新NISAで買えるか確認

  • 一般NISAでは買えた投資信託やETFでも、新NISAでは対象外のものがあります。
  • 「同じ商品を買い直したい!」と思ってもできない場合があるので要チェック。

旧NISAの非課税期限が来た時の選択肢は3つ

私の場合、2020年に旧NISAで取得した株を2024年時点でいくつか保有していたので、年末これらをどう処理するか悩むことになりました。

選択肢としては、先述の「新NISAで買いなおす」を含め、以下の3択になります。

  • 売却する
  • 特定口座でそのまま持ち続ける
  • 一旦売却後に新NISAで買い直す

結果、私は保有銘柄に応じて3つ全てを選択しました

  • 売却する→もう処分してもいいかなと思っていた株
  • 特定口座でそのまま持ち続ける→優待目的のみの株
  • 一旦売却後に新NISAで買い直す→これからも長期で持ち続けたい高配当株

という感じです

「もう処分していいかなと思っていた株を売却する」に関しては特に説明不要かと思うので割愛して、他の2点について解説しますね。

特定口座でそのまま持ち続ける

私が売却も新NISAで買い直しもせず、特定口座で持ち続けるという選択をしたのは「楽天」のみです。

楽天は現在無配当で優待のみなのですが、優待には税金がかからないのでNISAでもつ意味があまりないと思い、特定口座で持つことにしました。

現在の楽天の株主優待は楽天モバイルの優待回線30GBが無料で使えるというもので、スマホの通信量を気にすることなく使えて重宝しています。

そのため、現在のところ売却という選択にはなりませんでした。

一旦売却後に新NISAで買い直す

次に、一旦売却して新NISAで買い直すという選択についてです。

特定口座に移ると毎回配当金に税金がかかってしまうので、これからも長く持ち続けたい高配当株は新NISAで買い直すのがいいと思います。

ただこれ、心理的に少しハードル高いですよね

「売った時の株価と買った時の株価が同じなら、移したのと同じこと」だと頭ではわかっていても、安く買えている銘柄だと見た目の含み益が消えてしまうので、感情面でどうしてもモヤモヤしてしまいます

私の場合、SBI証券のスマホ専用サイトのお気に入り登録でリストを作成し、そこに全ての保有株の保有数や購入単価を登録しているのですが、

同じくらいの株価で新NISAで買い直した銘柄に関しては、最初の購入単価のまま変更しないことにしました。

普段、証券会社の口座管理画面やポートフォリオ画面などは見ずに、このリストで現在の評価益などを確認しているので、見た目の含み益が消えた…というモヤモヤはあまり感じません。

SBIスマホサイトで全保有株の評価損益を確認する方法

証券会社の口座管理画面でも評価損益は確認できますが、

  • 買い直して取得単価が変わってしまった場合や
  • 他の証券会社でも株を保有している場合 など

実際の評価損益が不明確になることがあります

この方法だと家族名義などで持っている株式も登録して全体での評価損益を確認することも可能です。


まめこ
まめこ

参考までにやり方を実際の画面で解説するね

SBI証券スマホ専用サイトのトップ画面にある「登録銘柄」をタップ👆

まずはリストを作成して、保有株を全て登録します。①のリスト追加/編集をタップ。

リスト作成をタップします

リスト名を入力して「リスト追加」をタップ

Screenshot

銘柄追加/編集をタップ

保有株の銘柄コードを全て入力し、下の「編集実行」をタップすると入力した銘柄が表示されるので、確認して「登録」をタップ。

Screenshot

画像のように銘柄と現在の株価等が表示されるようになります。(この時点では評価損益は表示されません)

②の編集を押すと下の画面になるので

  • 数量に保有株数
  • 単価に取得単価

を入力して編集保存をタップ

Screenshot

これを全ての銘柄で繰り返し、全て入力すると、このように銘柄ごとに現在の評価損益が一目でわかるようになります。

例:日本たばこ産業(JT)を見てもらうと…

私は日本たばこ産業を旧NISAで1990円で買い、非課税期間終了直前に4124円で売り、4121円で買いました。

画像を見てもらえるとわかると思いますが、取得単価を4121にはせず、1990のままにしています。

これだと見た目の評価損益は変わらないので、「評価損益が減ったように見える…」というモヤモヤもありません

気になっている銘柄の監視用にも応用できる

リストを新規作成し、気になっている銘柄ごとに「この株価になったら買いたい」という金額を先ほどと同じ手順で登録しておくと、自分が買いたい金額と現在の株価の差額が一目でわかりやすいです。


ちなみにYahoo!ファイナンスでも同じようにポートフォリオを作成し、取得単価を登録して評価損益を確認することができます。

私は投資を始めた当初からSBIのスマホサイトを使っているので、この画面が一番見慣れているし、シンプルで使いやすいです。

まとめ

旧NISAで購入した株には非課税期間があり、直接新NISAに移すことはできません。

非課税期間が終わると

  • 自動的に課税口座に移され
  • その時点の「時価」が新たな取得額になり
  • 課税口座に移動後の配当金や売却益には税金がかかります

非課税期間終了時の選択肢としては

  • 売却する
  • 一旦売却して、新NISAで買い直す
  • そのまま課税口座で持ち続ける

の三択になります。

非課税メリットを続けたい人は、証券会社の取扱商品や投資枠の残りを確認しながら、計画的に進めていくことが大切です。

まめこのように年末慌てずに済むように、早めに出口戦略を考えておきましょう!

おまけ⭐︎

まめこ
まめこ

今年もまた2021年に購入したNISA株の期限がくるね…

こりん
こりん

もちろんまめこはもう対応済だよな?(圧)

まめこ
まめこ

いやぁ…それがまだ…ゴニョゴニョ

むーちゃん
むーちゃん

おい偉そうに言っといていいかげんにしろ!

まめこ
まめこ

ごめんて…すぐ検討する…


次回はNISAを始めて5年目のまめこが、これまでの投資経験を振り返るシリーズの2回目「初めての優待と配当編」をお送りします

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