こんにちは、まめこです🫛
2024年からスタートした「新NISA」
投資枠が大幅に拡大し非課税期間も恒久化されたことで、これから資産形成を進める人にとって大きなチャンスになりました。
新NISAの非課税期間は無期限ですが、以前の旧NISAには期限がありました。
そこで気になるのが「旧NISAで購入した株は期限がきたらどうなるの?」という疑問です。
本記事では、2020年に旧NISAで株式投資を始めた私が2024年に初めてのNISA非課税期限を迎えた時の実体験をベースに
という疑問について解説します!
旧NISAの非課税期間のしくみ
旧NISAでは、一般NISAは5年、つみたてNISAは20年という有効期限があり、期限が来ると自動的にその時の時価で特定口座(課税口座)に払い出されます。
そのため、非課税のまま運用を続けたい場合は、新NISAに移す必要があります
そのまま新NISAに移すことはできるの?
では「旧NISAの非課税期間が終わる前に新NISAに移したい!」という時はどうすればいいのでしょうか?
結論から言うと、旧NISAからそのまま新NISAに移すということはできず、期限が来る前にいったん売却してから新NISAで買い直すという形になります。
一般NISAの期限は4年後の年末にやってきた
私はこの一般NISAの5年という期限を「きっちり5年間」(2020年8月取得なら2025年8月まで)だと思っていたのですが、実際は「買った年から4年後の年末」だと知り、昨年末に慌てることになりました。
つまり2020年中に購入した株は、4年後2024年の年末が期限になります。

ん?じゃあ5年間じゃなくない?

例えば2020年の年初に買うと2024年末が期限で約5年間になるよね。だから最大約5年という意味みたいだよ
旧NISAの非課税期限が来た時の選択肢は3つ
私の場合、2020年に旧NISAで取得した株を2024年時点でいくつか保有していたので、年末これらをどう処理するか悩むことになりました。
旧NISAの非課税期限が来た時の選択肢は、以下の3択になります。
結果、私は保有銘柄に応じて3つ全て選択しました
という感じです
この3択について、まめこの実体験とともに解説しますね
売却する
まめこは、「ヒマラヤ(7514)」と「DCM(3050)」の2銘柄を、この機会に売却しました。
最初は株価の値上がり期待で購入し、期待が外れても配当や優待がもらえるからと保有し続けていた銘柄です。
ですが、だんだんこの2店舗を利用する機会が減り、優待も必要ないかなと思うようになりました。
DCMは株価が安定していて配当利回りもそこそこ良いので迷ったのですが、「優待券があるから使わなきゃ」とあまり行かない店舗に行くというのが煩わしく、NISAの期限が終了するこの機会に売却することにしました。
「最初のシナリオが外れたら売る」「投資の目的を変えてはいけない」とよく言いますが、まめこは目的を優待や配当に変えて、ズルズルと保有してしまっていたのです。
一度買った株を手放すのが苦手なまめこですが、売却後はスッキリしました
特定口座(課税口座)でそのまま持ち続ける
続いては「特定口座で持ち続ける」という選択について。
まめこが売却も新NISAで買い直しもせず、特定口座で持ち続けるという選択をした銘柄は「楽天グループ」です
楽天は現在無配当で、受け取れるのは優待のみ。
優待には税金がかからないので、NISAでもつ意味があまりないと思い、そのまま特定口座で持つことにしました。
このように、優待目的で保有している銘柄についてはNISAで保有しているメリットがあまりないので、買い直すことにこだわらなくてもいいと思います。
また「配当がなく、含み益が大きい」銘柄も、新NISAに移すメリットが少ないと思います。
含み益が大きいということは、買い直すときにその分新NISAの枠を使ってしまうということになります。
そしてその後も株価が上がり続ければいいのですが、もし新NISAに移した後にマイナスで売却することになった場合は、新NISA口座の非課税メリットが活かせません。
特定口座なら損益通算1が使えるので、株価が高値圏にある場合は特定口座で持っていた方が良い場合もあります。
まとめ:特定口座で持ち続ける選択に向いている銘柄は
一旦売却後に新NISAで買い直す
次に、一旦売却して新NISAで買い直すという選択についてです。
特定口座に移ると毎回配当金に税金がかかってしまうので、これからも長期保有する予定の高配当株などは、新NISAで買い直すのがいいと思います。
旧NISAの株を新NISAで買い直すには

「旧NISAから新NISAに移したい!」と思ったら、まず次のポイントをチェックしてみてね
チェックポイント3選
✅ 1. 売却タイミングを考える
✅ 2. 新NISAの投資枠をチェック
✅ 3. 同じ商品が新NISAで買えるか確認
具体的な流れ
ここからは、旧NISAで持っている株や投資信託を一度売却してから新NISAの枠を使って買い直す具体的な流れを解説します。
① 非課税期限内に旧NISAの商品を売却する
- まずは旧NISA口座で保有している株や投資信託を売却します。
- 売却益が出ても、旧NISA期限内での売却なら非課税なので、税金はかかりません。
② 売却代金を新NISA口座で使えるようにしておく
- 同じ証券会社であればそのまま使えるケースが多いですが、証券会社によって操作の手順が異なるので確認しておきましょう。
- 売却代金が使えるようになるまで数日かかる場合があるので注意が必要です
③新NISAの投資枠で買い直す
- 投資信託の場合 売却後に同じ商品を、売却額と同じ金額で注文する
- 個別株の場合 同じ金額で指値注文、または成行注文を出す
- 値動き次第で、同じ金額で買えるとは限らない点に注意
新NISAで買い直すと見た目の含み益が消える…というモヤモヤを解消
ここまで、旧NISAで買った株を売却して新NISAで新たに買い直す流れを説明しました。

でもさ、これ、含み益が大きい銘柄だと少しモヤモヤすることない?

取得単価が買い直した時の株価になるから、今までプラス何十万とかだったのがいきなり0とかマイナスになったりするの、なんか悲しいよな…
「売った時の株価と買った時の株価が同じなら、そのまま移したのと同じこと」
そう頭ではわかっていても、ポートフォリオの見た目上の含み益が消えてしまうので、私はどうしてもモヤモヤしてしまいます
私の場合、SBI証券のスマホ専用サイトのお気に入り登録でリストを作成し、そこに全ての保有株の保有数や購入単価を登録しているのですが、
同じくらいの株価で新NISAで買い直した銘柄に関しては、最初の購入単価のまま変更しないことにしました。
普段、証券会社の口座管理画面やポートフォリオ画面などはあまり見ずに、このリストで現在の評価益などを確認するようにしているので、見た目の含み益が消えた…というモヤモヤはあまり感じません。
SBIスマホサイトで全保有株の評価損益を正確に確認する方法
証券会社の口座管理画面でも評価損益は確認できますが、
- 買い直して取得単価が変わってしまった場合
- 他の証券会社でも株を保有している場合
など、実際のトータルの評価損益が不明確になることがあります
この方法なら、家族名義など他口座で持っている株式も登録して、全体での評価損益を確認することも可能です。

参考までにやり方を実際の画面で解説するね
SBI証券スマホ専用サイトのトップ画面にある「登録銘柄」をタップ👆

まずはリストを作成して、保有株を全て登録します。①のリスト追加/編集をタップ。

リスト作成をタップします

リスト名を入力して「リスト追加」をタップ

銘柄追加/編集をタップ

保有株の銘柄コードを全て入力し、下の「編集実行」をタップすると入力した銘柄が表示されるので、確認して「登録」をタップ。

画像のように銘柄と現在の株価等が表示されるようになります。(この時点では評価損益は表示されません)

②の編集を押すと下の画面になるので
- 数量に保有株数
- 単価に取得単価
を入力して編集保存をタップ

これを全ての銘柄で繰り返し、全て入力すると、このように銘柄ごとに現在の評価損益が一目でわかるようになります。

例:日本たばこ産業(JT)を見てもらうと…
私は日本たばこ産業を旧NISAで1990円で買い、非課税期間終了直前に4124円で売り、新NISAで4121円で買い直しました。
画像を見てもらえるとわかると思いますが、取得単価を4121にはせず、1990のままにしています。
これだと見た目の評価損益は変わらないので、「評価損益が減ったように見える…」というモヤモヤもありません
気になっている銘柄の監視用にも応用できる
リストを新規作成し、気になっている銘柄ごとに「この株価になったら買いたい」という金額を先ほどと同じ手順で登録しておくと、自分が買いたい金額と現在の株価の差額が一目でわかりやすいです。
ちなみにYahoo!ファイナンスでも同じようにポートフォリオを作成し、取得単価を登録して評価損益を確認することができます。
私は投資を始めた当初からSBIのスマホサイトを使っているので、この画面が一番見慣れているし、シンプルで使いやすいです。
まとめ:慌てず、よく考えて検討しよう
旧NISAで購入した株には非課税期間があり、直接新NISAに移すことはできません。
非課税期間が終わると
非課税期間終了時の選択肢としては
の三択になります。
非課税メリットを続けたい人は、証券会社の取扱商品や投資枠の残りを確認しながら、計画的に進めていくことが大切です。
まめこのように年末慌てずに済むように、早めに出口戦略を考えておきましょう!

今年もまた2021年に購入したNISA株の期限がくるね…

もちろんまめこはもう対応済だよな?(圧)

いやぁ…それがまだ…ゴニョゴニョ

おい偉そうに言っといていいかげんにしろ!

ごめんて…すぐ検討するよ…
※課税口座に移っても、配当金には税金がかかってしまいますが、旧NISAで運用していた間の利益には税金がかかりません。(その時点の株価が新しい取得額になります)
そのため、何がなんでも期限内に売却しなきゃ!ということではないので、慌てて安いタイミングで売却するなどしなくても大丈夫。(去年の私です)
新NISAに買い直すのは課税口座に移ってからでも遅くはありません。よく考えて検討しましょう!
次回はNISAを始めて5年目のまめこが、これまでの投資経験を振り返るシリーズの2回目「初めての優待と配当編」をお送りします
NISAを始めて2年目の2021年の出来事や、購入した株などの実体験を振り返っています。
ぜひご覧ください👇
- 損益通算 株式や投資信託などの取引で発生した「利益」と「損失」を合算して、実際の課税額を調整する仕組みのこと。たとえば、ある銘柄で10万円の利益が出て、別の銘柄で5万円の損失が出た場合、差し引き5万円に対してのみ課税されます。 ↩︎


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