NISAやるべき?やめるべき?向いてる人、向かない人をチェック!(後編)

投資・資産形成

前回、NISAについての解説と「今はNISAをやらない方がいい人」についてお話ししました。

今回は「NISAやるべき?やめるべき?向いている人、向かない人をチェック」というテーマの後半で、NISAをやるべき理由と、NISAをやった方がいい人についてお話しします

前回の振り返り

NISAは投資の利益に税金がかからないお得な制度。

ただし「誰もが今すぐやるべき」というわけではありません。

まめこ
まめこ

今はNISAをやらない方がいい・オススメしないのはこんな人!

  • 借金がある人
  • 生活防衛資金がない・毎月赤字、またはギリギリの人
  • 「みんなやってるから」「なんとなく不安だから」という理由だけの人
  • よくわからないから、人まかせにしたいという人

👇詳しくはこちら(前編)をチェック!

投資を始めるなら最低限の知識と心構えが必須。自分で納得して商品を選び、理解してから始めましょう。


こりん
こりん

それでは後編「NISAをやった方がいい人」をチェックしてみよう!

NISAをやった方がいいのはこんな人

まめこ
まめこ

まめこは、前述した「やらない方がいい人」に当てはまらない、かつ「お金を長期で増やしたい」人は全員やった方がいいと思っているよ!

中でも特にNISAを始めた方がいい人・向いている人とは、どんな人でしょうか?

リスク許容度の高い人

投資におけるリスク許容度とは、暴落が来た時などに「どのぐらいの損失まで受け入れられるのか」という意味になります。

リスク許容度は人によって大きく異なり、投資歴や性格などにも左右されますが、一般的に以下のような人たちはリスク許容度が高いとされています

  • 年齢が若い人:若い人ほど運用期間を長く確保でき、損失が出ても挽回しやすい。
  • 収入や保有資産が多い人:資金に余裕があれば、損失が出ても生活に与える影響が小さく余裕がある
  • 将来的な支出に余裕のある人:近い将来に大きな出費予定がない、または支出計画にゆとりのある人は相対的にリスクをとる余裕が大きくなります

暴落は必ずやってくる

投資の基本は長期投資ですが、長く投資をしていると暴落はいつか必ず来ます

そしてその暴落がいつ訪れるかは、誰にもわかりません

投資を始めた翌日に来る可能性だってゼロではないのです

その時に自分の許容を超えた投資をしていると、いわゆる「パニック売り」1をしてしまったり、メンタルが削られて夜も眠れない…なんてことになってしまいます。

私は「投資したお金が明日一気に半値になったとしても耐えて持ち続けられる」と思えるくらいの範囲で投資をするべきだと思います

そして、暴落=株を安く買える期間と理解し、全力で受け止めること・投資を続けることが何よりも大事です

こりん
こりん

一時的に大きなマイナスをくらっても、そのまま長期で持ち続ければいずれ大きなリターンになる可能性が高いからな

まめこ
まめこ

投資のリターンって、上手にリスクをとって暴落にも耐えた結果得られるご褒美みたいなものだね

将来に向けて、効率よく資産形成をしたい人

10年20年以上の時間をかけて、まとまったお金を用意したい人。

例えば、

  • 10年先の子どもの教育資金
  • 20年後の住宅ローン返済
  • 30年後の老後資金

などのように、明確に増やしたい目的がある人

インデックス投資2は短期的に大きな下落はあっても、15年以上の長期で見ればプラスに転じることが多くなります。

特につみたて投資では長期間続けるほどリスク分散効果が発揮されやすくなり、低リスクで大きなリターンを高確率で得ることができます。

※10年後の教育資金といいましたが、注意点として10年は長期投資としてはやや短く、その時の相場次第ではプラスにならない可能性もあります。
そのため、投資期間が15年以下になる場合は、投資だけでなく預金や債券などの安全資産と組み合わせて備えるのがおすすめです。

今後使う予定のないお金が銀行に眠っている人

前編でも少し触れましたが、銀行にまとまったお金を長年眠らせていることは、インフレ負けしてしまうリスクがあります。

例えば使う予定のない100万円を、20年銀行に眠らせていたとします。

銀行の預金金利を0.2%とした場合、20年後は104万円。20年で4万円しか増えていません。

まず、日本の物価の長期的な平均上昇率は年2〜3%前後とされています。金利0.2%では全く追いついていないことがわかると思います。

つまり、銀行預金ではお金の価値が目減りするリスクがあるということです。

これを優良インデックスに投資し年利5%で運用できた場合、20年後はいくらになっているでしょうか?

なんと倍以上の265万円です。

長期運用では複利の力が大きく働くため、年利数%の違いでも資産額は大きく変わります。

もちろん短期的に元本割れのリスクはありますし、リターンは変動するので必要なときにこの金額になっている、という保証はありません。

ですが、長期的に運用すれば、銀行に眠らせておくより大きく増える可能性は高いです。

NISAであれば税金もかからず利益は丸ごと自分のものになります。

ちなみに銀行利子には税金が取られるため、先述した銀行の利息4万円は、実際には税金が引かれて約3万2千円になってしまいます。

こりん
こりん

ただでさえ少ない利息に税金まで引かれるのか…

まめこ
まめこ

それが普通なの。だから、どんな大きなリターンも非課税になるNISAって神じゃない?

お金は眠らせておくより、しっかり働いてもらおう

NISAを始めるべき理由

超長期の100年定期預金の話

少し前にこんな話がニュースになりました

新潟貯蓄銀行(新潟市、現第四銀行)が1915年(大正4年)に募集した「超長期」の100年定期預金が2015年に満期となり、預金証書を受け継いだ子孫から同行へ問い合わせが数件あった。預けた金額の300倍超となる計算だが、貨幣価値の下落により受け取れる金額は「すずめの涙」にしかならないという

2015.12.29 日経電子版より引用

年利6%という高金利で、当時預けた1円は100年経って確かに300倍超の339円になりました。

当時の339円は大金ですが、100年後の現在ではコンビニでパンとペットボトルの飲み物を買って終わりです。

確かに、銀行に預けておけば元本割れのリスクはありませんが、どれだけ世の中の物価が上がろうと額面は変わりません。

そのため、現金は何十年という長期で持っていると、その間に価値が下がってしまうというリスクがあるのです。

投資をしないこともリスクになり得る

私が投資を始めた理由の一つも「貨幣価値の下落というリスクから資産を守るため」です。

実際に投資を始めた2020年から現在までの5年の間に、物価は目に見えて上昇しています。

それでもあまり生活が苦しいと感じないのは、投資をしているおかげでその分資産も増えていることや、物価高以上の配当金が入ってくるからだと思います。

また、資産を全て銀行に預けているということは保有資産が「日本円だけ」ということになり、それはつまり「日本円に集中投資している」ということにもなります。

このように、銀行預金も含め現金だけで持つことも、何十年という長期で見ればリスクだと思うのです。

まめこ
まめこ

あの時NISAを始めてよかったよ

こりん
こりん

でも2、3年前は結構ヘコんでたの知ってるぞ

まめこ
まめこ

ぐっ…。あの頃は下落相場でまぁまぁの含み損だったからね…

投資は山あり谷ありで、マイナスになる時もあります。

ですが、マイナスがあるからこそプラスが大きくなるのが投資です。今は「続けていてよかったな」と思っています。(投資歴はまだ5年ですが)

まずは少額から始めてみよう!

前回「投資には最低限の知識が必要」という話をしましたが

逆に、「ちゃんと完璧に勉強してから!」なんて言っていると、なかなか行動に移せず機会損失に…なんてことも。

NISAは百円から始めることができます。

ある程度理解できたら、まずは「最悪失っても痛くない」と自分が思える程度の少額から初めてみましょう

百聞は一見にしかず。百見は一経験にしかず。やりながら覚えていくことも必要です。

まとめ:「なんとなく」じゃなくて「理解して」始めよう

前編でNISAについてとNISAをやらない方がいい人について解説し、後編ではNISAに向いている人・NISAをやるべき理由について触れていきましたが、いかがでしたか?

「やめた方がいい人」に当てはまった人も、まずは家計を整え、貯金を作って、知識を少し身につけたら、ぜひ初めてほしいと思います!

NISAは、将来の資産づくりにピッタリのお得な制度。

未来の自分のために、「なんとなく」じゃなく「納得して始める」NISAにしませんか?

まめこ
まめこ

NISAの積立投資枠では、買える商品も金融庁の基準を満たしたものに限定されているよ

こりん
こりん

インデックスの積み立ては100円から始められるから、一歩踏み出して経験してみよー

次回はNISAでの投資について具体的にイメージしてもらえるよう、まめこの投資体験を共有しつつ、「結局なにを買えばいいの?」「どうやってやればいいの?」という疑問を解決したいと思います!

  1. パニック売り相場の急落や悪いニュース、予期せぬ出来事などにより、恐怖や不安から合理的な判断ができなくなり「これ以上損したくない」と慌てて株を手放してしまう行動 ↩︎
  2. インデックス投資:日経平均やS&P500などの株価指数(インデックス)に連動する運用成果を目指す投資方法。ここではその指数に連動する投資信託を購入すること。 ↩︎

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