初心者投資家まめこの株体験【2023年 新NISA前年、卯が跳ねた編】

投資・資産形成

こんにちは、まめこです🫛

右も左も分からない全くの投資初心者だった私が、NISAを始めて5年が経ちました。この5年の出来事や、購入した株についての振り返りを「まめこの株体験」として綴っています。

前回は、含み損が続き心が折れかけた頃、オルカンに出会い積立投資をスタートした2022年のお話でした。

今回は、まめこが投資を始めて3年目。NISAの制度拡充(新NISA)が発表され、株価が上昇基調に転じた2023年の私の投資体験を振り返ります。

また、この年に購入した個別株の現在の状況についてもシェアします

相場格言の話

突然ですが、私はわりと相場格言を参考にしていたり、自分の中で教訓にしたりしています。

相場格言とは、先人たちの長年の投資経験から生まれたことわざのようなもので、有名なものに

🐻‍❄️「人の行く裏に道あり花の山」 みんなが見向きもしない時に買って、みんなが一斉に飛びついている時に売るなど、人と違う道をいくことで成功(花の山)に辿り着ける

🐻‍❄️「卵は一つのカゴに盛るな」 卵(お金)を一つのカゴ(投資先)に全部入れてしまうと、そのカゴがダメになった時に全部の卵が割れてなくなってしまう。一つに集中させずに、色々な投資先に分散させるのが良い

などがあります。

初心者の頃の私は特に、こういった格言を参考に投資家マインドを学んでいったように思います。

干支相場格言

そんな案外参考になる相場格言ですが、実は干支の相場格言というのもあります。

十二支の相場格言は次のとおりです

干支相場格言意味・特徴
子(ね)子は繁栄景気がよく繁栄する年になりやすい
丑(うし)丑つまずき相場が伸び悩み停滞しやすい
寅(とら)寅千里を走る大きく上昇する可能性がある
卯(う)卯は跳ねる株価が跳ねる=上昇しやすい
辰(たつ)辰巳天井高値をつけやすい
巳(み)辰巳天井引き続き高値圏になりやすい
午(うま)午尻下がり年末にかけて下落しやすい
未(ひつじ)未辛抱我慢の年=方向感が出にくい
申(さる)申酉騒ぐ相場が荒れやすく乱高下する
酉(とり)申酉騒ぐ引き続き荒れ相場
戌(いぬ)戌笑う投資家が笑顔=相場が良い
亥(い)亥固まる相場が固まり次の繁栄に備える
干支相場格言

今年(2025年)は巳年で、辰巳天井ということになりますね。

確かに巳年まで高値圏が続いていますが、今後はどうなるでしょうか

含み損からプラスへ。うさぎが跳ねた年🐰

さて、2023年の卯年は「跳ねる」です。

その言葉の通り、株式市場が大きく跳ねた年でした。

2022年までは含み損だった私のポートフォリオも含み損が消えて、やがてプラスに。

さらにこの年、年間の受取配当金も初めて10万円を突破しました。

優待や配当を受け取り、投資で生活が豊かになっていると実感

年間10万円というとそれほど大きな金額ではないように思えるかもしれませんが、その年の我が家の光熱費がちょうど同じくらいの金額だったので、その年の光熱費は配当金で賄えたと言えます。

お金が働いてくれたお金(不労所得)で年間の光熱費を支払うことができたのは、私にとっては大きな一歩でした。

それから、優待で自分では買わないちょっと贅沢なものをもらったりと、「投資をしているおかげで生活が豊かになっている」と実感できるようになりました

押し目待ちに押し目なし

新NISAの詳細が発表され、メディアなどでNISA特集などが組まれたりと投資ムードが高まり始めました。

日経平均株価もチャートを見ると、年始からグンっと跳ねるように上昇しています。

日経平均株価チャート

まめこは前年の年末に、個別株をいくつか買いたくて様子見していたのですがうまく買えず、年が明けたらあれよあれよと株価が上がって、結局買えずじまいに。

まめこ
まめこ

今振り返ると、あの時買っていれば…!ってなるけど、結果論だよね。。

安くなったら買おうと思っているうちにどんどん上がってしまって結局買えない…こんな状況を表した相場格言もあります。

こりん
こりん

「押し目待ちに押し目なし」


2023年に購入した個別株の振り返り

というわけでこの年はあまり個別株の売買はしていません。

2023年新たに購入した個別株は次の2銘柄です。

銘柄購入単価現在株価
(2025.10)
購入目的現在状況
NTT(9432)163159配当買増し
住信SBIネット銀行(7163)1490成長性上場廃止

この2銘柄について、購入理由や現在の状況について解説します。

NTT(9432)

日本を代表する通信インフラ企業、NTT(日本電信電話)は、この年、株式を分割(1→25)しています。

これにより1株あたりの株価が単純に25分の1になり、資金が少ない個人でも買いやすくなりました。

まめこもそのタイミングで163円で購入し、その後株価が下がった時に200株買い増しして現在300株、取得単価は154円になりました。

NTTの現在の時価総額は約14兆円と超大型株で、株価が大きく動きにくく安定しています。

その分、株価の大きな値上がりにはあまり期待できませんが、長期保有を前提にリスクを抑えながら安定して配当収入を得るのに向いていると思い、購入しました。

住信SBIネット銀行(7163)

私も愛用しているネット銀行で、2023年3月、東証プライム市場に上場しました。

これから新NISAが始まりSBI証券と合わせて口座開設する人が増えるだろうし、本当に利便性の高い銀行なので、その成長に期待して購入しました。

ところが2年後の今年、NTTドコモによる買収(TOB:株式公開買い付け)が実施され、9月に上場廃止になりました。

TOB価格は4900円。つまりTOBに応募すればドコモが1株4900円で買い取りますよということです。

それまでの上場来最高値が2025年2月6日の5020円なので、その辺りでジャンピングキャッチした人以外は全員プラスになることになります。

まめこは1490円で100株保有していて、TOBではなく市場で4850円で売却。336,000円の利益でした。

こりん
こりん

TOBじゃなく市場で売却って?なんで50円安く売ったんだ?

まめこ
まめこ

市場で売却した方が圧倒的に楽だからだよ。順番に説明するね

持ち株がTOBの対象になったらどう動く?

保有している株のTOB(株式公開買い付け)が発表された場合、TOBに応募するか市場で売却するかを選択することになります。

TOBに応募する

TOBに応募する場合、発表されたTOB価格で確実に買い取ってもらうことができますが、手続きが面倒だったり、売却まで時間がかかるというデメリットがあります。

自分がその株を保有している証券会社から応募できる場合はいいですが、今回は別の証券会社が指定されていたため、もしTOBに応募するならそこで新たに証券口座を開設し、さらに株式をそこに移管させる手続きをしなくてはいけません。

こりん
こりん

うえーめんどくさ!

まめこ
まめこ

でしょ?市場で売ればすぐ現金化できるし楽だよね

こりん
こりん

少し安くなっても市場で売った方がいいな

もちろん自分が今所有している証券会社から応募できるならTOBに応募する選択もあると思いますが、手間と資金拘束の面から考えると少しの差でも市場で売ってしまう方が早いかと思います。

市場で売却する

TOBが発表されると、市場の株価もTOB価格にサヤ寄せされることが多いです。

今回も、TOB価格の4900円を少し下回る価格まで上昇し、上場廃止までずっとその辺りの株価をうろうろしていました。

TOB価格とほとんど変わらない価格で売れるなら、手間などを考慮すると市場でさっさと売却してしまうのがおすすめです。

私は少し様子をみながら、TOB価格より50円安い4850円で売却しました。

何もせず放置しているとどうなる?

TOBにも応じず、市場で売却もせずそのまま放置していると、上場廃止となった後に強制的に買い取られることになるようですが、そこまで保有しているメリットもないので、放置せずに売却してしまうのが現実的だと思います。

NISA株をTOBで売ったら課税される?

結論から言うと、NISAで保有している株式は市場で売ってもTOBで売っても非課税です。

ただし注意点があります

まめこ
まめこ

TOBに応募するために株式を他の証券会社に移管した場合、NISA口座から課税口座に払い出される=課税されることになるよ

例えば

  • NISAで取得単価が1,000円
  • 他の証券会社に移す時の時価が2,000円
  • TOB価格が2,100円

だった場合。

  • NISAで保有していた間の「1000円→2000円」の利益(1000円)に関しては非課税。
  • 取得単価2000円の株式として課税口座に移管されるので、TOBで売却した時の100円の利益は課税対象。

になります。

初めてのTOBでの苦い経験

実は住信SBIがTOBされる数ヶ月前にも、他の保有株のTOBが発表され、市場で売却したところでした。

将来性に期待して含み損に耐えながら5年近く保有し続け、会社が黒字化してこれからというところでのTOB発表…

長年応援し待ち続けた身としては、美味しいところを持って行かれたようで納得できない話でした。

TOB価格もプレミアムが乗っているとはいえ、その価格なら…というほどのものではありませんでした

私以外の株主も同じ気持ちの人は多かったと思います。

みんな売らなかったらTOB失敗しないかな?このまま保有し続けてやろうかな?

などと思っていたのですが、結局TOBは成立し、泣く泣く市場で手放しました。

まめこ
まめこ

結果的にプラスになったとはいえ、納得できない苦い経験になりました

こりん
こりん

プラスになったならまぁいいじゃん

荒ぶるまめこ
荒ぶるまめこ

よくなーい!もっともっと上を目指せるって期待して、長年の含み損に耐えてきたんだからね!

こりん
こりん

よくばりまめこだなー

いつか報われると信じて持っていても、こういう結末になることもある、という教訓になりました。

それに比べると今回の住信SBIのTOBは取得株価の3倍以上で売ることができ、それなりに納得して手放すことができました。

2023年のまとめ:跳ねる年に、焦らず育てる投資を

2023年卯年の相場は、その格言どおり「跳ねる」一年でした。

私自身、含み損からプラスへと転じ、配当金も初めて年間10万円を突破。「お金が働く」実感と喜びを得られたのは、この年の大きな収穫です。

一方で、「押し目待ちに押し目なし」で、買い場を逃して悔しい思いをすることもありました。

ですが私はこういう時、焦らずじっくり待ちながら、今ある芽を育てることも大事だと思います

跳ねる相場に乗れた喜びも、逃した悔しさも、すべてが次につながる経験です。

そして世の中では、神改正となった新NISAが始まる2024年に向けて、投資モードがより高まっていきます。

次回は新NISA元年、株価はさらに上を目指す展開に。卯年につづき辰巳天井とも言われる2024年辰年のお話です

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